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夜景スポット

戸畑祇園大山笠

福岡県北九州市で開催される夏期の伝統行事。国の重要無形民俗文化財に指定され、博多祇園山笠や小倉祇園太鼓と共に「福岡県・夏の三大祭り」の一つとして全国から多くの人が訪れる。現在は戸畑区内4地区(東大山笠、西大山笠、中原大山笠、天籟寺大山)の、大山笠と小若山笠の全8基が街を練り歩く。

スポットデータ

名称: 戸畑祇園大山笠(とばたぎおんおおやまがさ)
場所: 福岡北九州市
アクセス: 電車:JR戸畑駅より徒歩約10分

福岡県北九州市で開催される夏期の伝統行事。国の重要無形民俗文化財に指定され、博多祇園山笠や小倉祇園太鼓と共に「福岡県・夏の三大祭り」の一つとして全国から多くの人が訪れる。その歴史は古く、1803年(享和3年)から始まって以来200年以上の長きに渡った伝統を持つ。祭り行事は人々を苦しめていた天災や飢饉、疫病などの恐怖から祈祷によって救われたスサノオノミコトへの感謝を表し、祝い山笠を奉納したことが起源。現在は戸畑区内4地区(東大山笠、西大山笠、中原大山笠、天籟寺大山)の、大山笠と小若山笠の全8基が街を練り歩く。戸畑衹園の特徴は昼と夜の装いが大きく変わること。昼間の幟山笠は高さ1.8メートル四方の台座に勾欄付きの台をすえ、紅幟と白幟を左右交互に立て、正面に前花、背面に見送り、台上にてまりこを飾る。見送りと幕類は武者絵などの図柄を金糸銀糸で刺繍した豪華なもの。祭りは 7月の第4土曜日をはさむ3日間で開催されるが、なかでも最大のみどころが中日の夕刻から行われる戸畑衹園大山笠競演会。夜間になると山笠は装いを大きく変えて幟山笠の装飾をすべて取り払い、台上に高さ約7メートルの四角錘形の櫓を組み、12段に309個もの提灯を飾る。その大きさは日本最大級の総高8.5メートル。若衆によってかけ声と共に担がれた大山笠と小若山笠が戸畑区役所前の公園一帯を絢爛豪華に盛り上げる。赤々と染まった大山笠が豪快に揺れ動く様は、人々を釘付けにする圧巻のスケールとインパクトを放つ。日本古来の灯りに対する価値観を現代へと伝え、力強く勇壮な競演で全国から訪れた人々を魅了する一日限りのイベントとして、現在に続く稀有な夜祭りのひとつとして誇るべき存在だろう。1980年、国の重要無形民俗文化財に指定。2016年には、ユネスコの無形文化遺産に登録された。

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